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/// 温泉力42 湯村温泉は15,700キロワットのクリーン発電所 ///

b0145826_12411150.jpg湯村温泉は「山陰海岸ジオパーク」の特色の1つである、豊富な高温泉があります。
まさに、 温泉はクリーンでエコな「ジオエネルギー」です。

先日、山陰海岸ジオパークの学術顧問で鳥取大学の西田教授と坂本さんが、朝野家までお越しいただきご教授頂きました。先生は工学部土木工学科海洋建設工学の教授です。

b0145826_12432911.jpg西田教授によると湯村温泉は、日本海形成と相俟って生まれた湯村断層と照来断層に沿った断裂が交差している所に湧出している。

深層断層が高温の温泉水の湧き出し路になり、「98℃の熱湯が毎分2,300リットル」湧き出ているそうです。

そこで坂本さんが、「荒湯」など温泉全体の1日の総エネルギー量は、電気エネルギーに換算すると、約377.4Mwh(メガワットアワー) となるそうです。

つまり15,700キロワットを供給する発電所に相当するジオエネルギーが荒湯を通じて、地下から供給されています。しかも、石油を使用せず、CO2を排出しないクリーンなエコエネルギーなのです。

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「ジオエネルギーの活用」
○温泉観光として活用(旅館入浴、荒湯周辺散策)
○荒湯での煮炊き行為(ガスを使用せず、CO2排出しない)
○公衆浴場「薬師湯」・温水プールとして活用(石油を使わず、CO2排出しない)
○旅館での冷暖房・空調設備エネルギーとして活用 
○湯区内約500戸に温泉配湯(家庭での台所の温水、洗濯、浴室に活用)

b0145826_12522238.jpg『温泉配湯』のもたらすエネルギー量を、ざっと計算してみますと、湯村地区の温泉配湯は、60℃で送っており、1家庭4人家族で1日約150リットルの消費量だそうですから、500世帯分で約5,232Kwh(5.2Mwh)の電力に相当します。

上記の計算は全て0℃比熱の計算ですから、自然水の持つ温度エネルギーを減算すると、前者が約338Mwhであり、後者が約4.7Mwh程度になると思います。

そして、これが環境に及ぼす影響を考えてみると、消費電力1Kwhに対するCO2発生量が0.39Kgということですから、338Mwhでは約132トン、そして4.7Mwhでは1.8トンのCO2/日発生量を抑制し、クリーンな環境に貢献しているということになります。

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古来より人々は、温泉という自然のもたらすエネルギーを、始め頃は『入浴』ということだけに特化させていたのかもしれませんが、次第にその用途を広げ、活用してきました。

今は、観光への利用も勿論のこと、温泉をクリーンなエコエネルギーとしても位置づけて、さらに発展的に利用の拡大を図ることが肝要です。。!

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「今後のジオエネルギーの活用」
○食糧増産・地産地消(旅館)へのアプローチ(珍種の植物の栽培)
○健康増進・温泉医療(リハビリと癒しの湯)へのアプローチ
○熱水利用発電(熱電素子活用・小型発電機の開発)
○『ジオエネルギー学習館(見学・学習)』の建設(観光にも利用)
などにも利用して、湯村温泉は1,200年前から、クリーンでエコエネルギーを利用していることをジオパークを通じて、世界に情報発信することが大切だと思います。

温泉力-湯村温泉は15,700キロワットのクリーン発電所に相当します。
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by yuasanoya | 2010-06-09 13:06 | 温泉力