2014年 09月 19日
17日朝日新聞の朝刊に『温泉発電ふつふつ』低投資で安定収入、全国に広がる。 2014年4月からスタートした湯村温泉薬師湯の小型バイナリー発電が記事に載っていました。災害発生時も温泉熱を使い、電気を作ります。90度→60度になった温泉を、温度差発電のペルチェ素子でもう一度電気を作ります。 大半はかけ流しの風呂に使い、残りの一部は消雪や足湯に使う予定です。 #
by yuasanoya
| 2014-09-19 13:53
| 温泉力
2011年 08月 03日
2日、町の諮問機関である「新温泉町エココンパクトタウン構想策定委員会」に出席しました。
環境にやさしいまちづくりをすすめるとともに、地産地消による地域活性化を目指す循環型まちづくりの一環として、新エネルギーのかつように関する指針となることを目指しています。 特に新エネルギー導入を中心にあげられていて、私は温泉熱の発電を提案しています。 町内には湯村温泉をはじめ、浜坂、七釜、二日市の4温泉を抱え、浜坂温泉は74.5度で毎分1,130リットル湧出しており、770戸に配湯されており「配湯戸数日本一」、一方湯村温泉は98度で毎分2,400リットル、配湯戸数は505戸で家庭以外にも旅館・学校施・役場・銀行・病院にも配湯されています。 循環型の新エネルギーとしてはクリーンで開発することなく、持続可能で条件変動がないものが理想です。しかもどこでも出来るものでなくそこ独自のもの、しかもマスコミ・観光アピールと相乗効果が出来る温泉熱発電を推奨してきました。 当局もその観点から温泉熱利用の新エネルギーは期待しているところです。 温泉の地熱を新たに掘削で求めるのでなく、現在ある自噴の温泉の熱だけを発電に変えていきます。実現可能なものとしては温泉熱のバイナリー発電があります。 バイナリー発電とは、低沸点の媒体を温泉熱で温め、液体から気体なる時の膨張圧でタービンを回し発電します。発電後の媒体は冷やされて液体に戻るサイクルを循環させます。温泉の温度は熱交換で下がり、風呂へ投入すると水が少なくて済み、水の消費も減らせることが出来ます。今、最先端な物は神戸製鋼・川崎重工が実験段階で100kwで2,500万円ですから、1KW25万円位ですから、ランニングコストで5年ぐらいで回収できそうです。 温泉熱発電のもう一つは熱交換素子による発電で、車などに積み込む携帯冷蔵庫はこの熱交換素子で冷やしています。 一般的にはぺルチェ素子が実験されています。 米子高専の森田先生も温泉温度75度と25度の水道水で、10wの装置を作られています。これを並列に大型化すれば大容量直流が取り出せます。 さらに今回、提案したのは、湯村温泉・浜坂温泉に最適なチューブ型熱交換素子です。 パナソニックが実験されたもので、まだまだ時間はかかりそうですが、熱電素子をチューブ状にことにより、熱ロスが少なく平板型の20倍の熱がとりこめて、20度の温度差でよく、10センチのチューブで1.3Wになります。 このパイプを1メートル四方の立方体に並べれば、10kwの電力が発電できます。 これは約5世帯分の電気量に匹敵します。 湯村温泉・浜坂の配湯は1,275戸あります。配湯管すべてをこれに替えれば、クリーンで常時発熱可能なフリーメンテの発電所が出来るのです。 夢の発電ではありますが、開発担当者とコンタクトをとっていますので、バイナリー発電共々これからの楽しみです。 #
by yuasanoya
| 2011-08-03 07:11
| 温泉力
2010年 08月 01日
源泉の荒湯は、98度の高温を有する温泉で、1分間に470リットル自然湧出をしています。
最近、地中深く掘ったり、ポンプで強制的に組み上げるのでなく、1200年前からコンコンと湧き出ているのです。 旧火山の白山火山帯の麓なので、そんな高温泉が出ることすら珍しいのですが、照来(てらぎ)断層と湯村断層の割れ目に沿って、温泉が吹いて出ているのです。地中の中ではかなりの圧力が掛っているため、水の沸点はかなり高くなり、地表に出てきた時に空気の1気圧で沸点100度に下がる。 湯村温泉は高温になる原理でしょう。 地中では重力で加圧されているため、まるで圧力なべのように、温泉水へのミネラル分がより浸透しやすくなります。 しかも時間をかけて出てきますから、ポンプアップのように地中深くから急激にあげるのと違い、岩石に触れる時間が長く、ミネラル分は多くなります。 これこそが本物の温泉といえるのです。 そんな本物の温泉・湯村温泉の名物は荒湯たまごです。 普段、当たり前に荒湯でゆで玉子を湯がいて「美味し~いぃ!」と感じるのですが、ゆで玉子にも、温泉の成分は浸透していきます。 卵の殻は大理石と同じ炭酸カルシウムが主成分で、卵の殻には小さな気孔があります。そこから温泉の成分が入り込むのでしょう。 普通にゆでたものと荒湯でゆでたものの違いを実験をしてました。 一目瞭然です。左が荒湯たまご、右が鍋で湯がいたもので、並べて見るとこんなに違うと、私も思いませんでした。黄身の色が全然違います。 鍋で湯がいた玉子 同じ玉子でも、鍋で卵をゆでると、白身はもちろん、黄身も固くパサパサニなります。 これは卵をゆでるとタンパク質の凝固で、縮み水分が抜けてくるんです。 荒湯で湯がいた玉子 一方湯村温泉の温泉成分はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉ですので、ツルツル、ピカピカ、もっちりの肌になります。 玉子も同じようになるんですよ。白身だって見た目で弾力感と透明感があります。 しかも湯村の温泉で湯がくと黄身が何日たっても腐りにくく、黒ずまないんです。これも還元性の温泉だからなんでしょうね。 夏休みは湯村温泉・朝野家へ玉子の実験に来られませんか。 温泉力-源泉・荒湯でつくったゆで玉子は温泉成分でプルプルの荒湯玉子になる。 #
by yuasanoya
| 2010-08-01 01:11
| 温泉力
2010年 06月 20日
以前に、話題を呼んだ映画『ALWAYS三丁目の夕日』のDVDの新聞全面広告が載っていた。
日本が、湯村が、これからの高度成長を迎え一番輝いている時である。その中に『三種の神器』という言葉がでてくる。 最近の三種の神器と聞くと「薄型テレビ」、「DVDレコーダー」、「デジタルカメラ」の事を言うらしいが、本来の三種の神器(天皇の位の証(あかし)とされる三種の神器である八咫(やたの)鏡・草薙(くさなぎ)剣・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)になぞらえて、みんなが欲しがる高級耐久消費財から3種を選び、三種の神器と呼ぶようになった。 少しづつ遡って行くと三種の神器には、次のようなものがある。 「薄型テレビ」、「DVDレコーダー」、「デジタルカメラ」(現在の三種の神器) 「パソコン」、「携帯電話」、「カーナビ」(平成の三種の神器) 「カラーテレビ」、「クーラー」、「カー(自家用車)」(3Cと言われていた昭和後半) そして一番最初に『三種の神器』と言われて高価だが憧れだった、「白黒テレビ」、「電気洗濯機」、「電気冷蔵庫」(昭和30年代)を思い出す。 その三種の神器だが、こんな面白い話がある。 子供の頃の湯村温泉では、なぜか「電気洗濯機」の普及だけが遅れていた。 それは荒湯の下に洗濯場があったからだ。洗濯場は足湯前の水路のコンクリートのとこで、早朝や夕方、割烹着を着た主婦が数珠繋ぎに並んで洗濯をしていた。 たらい・洗濯石鹸を持ってきて、洗濯板がわりのコンクリートでゴシゴシと洗濯をしながら、井戸端会議ならぬ川端会議をしていた。 荒湯の洗濯場は温泉が流れて川の水と混ざって冬でも暖かいし、温泉の重層成分で白くなり、ふぁあ~と柔らかくなる。しかも電気代もいらないし、「電気洗濯機」を買うこともいらないのだ。 荒湯の洗濯場ではルールが存在した。 綺麗なものから川上で洗い、汚いものは川下で洗うということだ。(ある程度、年の順番に並ぶルールも存在した?いわいる荒湯洗濯デビュー)つまりハンカチ・ワイシャツなどの白物は上で、赤ちゃんの布オシメは川下で洗っていたのだ。 平成になると洗濯場で洗う人はなくなり、観光のイメージとして撮影されるだけとなった。洗濯機の普及とともに、人と人との触れ合いと湯村の文化ががまた一つなくなった。 #
by yuasanoya
| 2010-06-20 00:15
2010年 06月 13日
3週間前の5/25日付日経新聞にこんな記事があった。まさしく湯村温泉にぴったりのエコな発電です。
『神鋼・川重 地熱や廃熱で発電 中小工場や温泉向け』の記事が目に入った。 時代はエコで、朝野家も温泉で冷暖房を行っているし、電球も蛍光灯ボール級からLED電球に替える見積り検討中だ。 記事によると神戸製鋼所と川崎重工業がそれぞれ、2011年をメドに、排熱や地熱など未利用の低温エネルギーを使って発電するシステムを発売する。 神鋼は100kW級で川重は230KW級の装置を開発し、温泉施設などが自家発電する。 神戸製鋼は摂氏80~90度程度の温水で発電(低位熱発電)できる装置を2,500万円~3,000万円、電力減少分で3~5年で回収できるという。川重は230kW級で6,000万円~7,000万円程度。 低温エネルギー発電は、50~60度以上の湯の熱で沸点の低いペンタンやアンモニアなどの物質を気化させ、それでタービンを回して発電する方法。 天候に左右されやすい太陽光発電や風ないとが安定的電力が作れない風力発電に比べて、温泉熱を利用する低位熱発電は発電コストも安く、経済的、24時間温泉熱を利用できるので実働稼働は%は新エネルギーの何倍にもなるシステムです。 98度の温度で豊富にある湯村温泉では打って付けのエコエネルギー発電、しかも温度の下がった温泉はそのまま風呂に投入できる。 その小型プラントを湯村温泉に持ってくることが出来れば、ジオエネルギーの活用として山陰海岸ジオパークの見学にも使える。 しかも化石燃料の非利用でCO2も一切発生しない、新エネルギー発電の実験プラントとして最先端の地域になれるでしょう。 #
by yuasanoya
| 2010-06-13 01:42
| 温泉力
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