1 2010年 06月 20日
![]() 日本が、湯村が、これからの高度成長を迎え一番輝いている時である。その中に『三種の神器』という言葉がでてくる。 最近の三種の神器と聞くと「薄型テレビ」、「DVDレコーダー」、「デジタルカメラ」の事を言うらしいが、本来の三種の神器(天皇の位の証(あかし)とされる三種の神器である八咫(やたの)鏡・草薙(くさなぎ)剣・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)になぞらえて、みんなが欲しがる高級耐久消費財から3種を選び、三種の神器と呼ぶようになった。 ![]() 「薄型テレビ」、「DVDレコーダー」、「デジタルカメラ」(現在の三種の神器) 「パソコン」、「携帯電話」、「カーナビ」(平成の三種の神器) 「カラーテレビ」、「クーラー」、「カー(自家用車)」(3Cと言われていた昭和後半) そして一番最初に『三種の神器』と言われて高価だが憧れだった、「白黒テレビ」、「電気洗濯機」、「電気冷蔵庫」(昭和30年代)を思い出す。 その三種の神器だが、こんな面白い話がある。 ![]() それは荒湯の下に洗濯場があったからだ。洗濯場は足湯前の水路のコンクリートのとこで、早朝や夕方、割烹着を着た主婦が数珠繋ぎに並んで洗濯をしていた。 たらい・洗濯石鹸を持ってきて、洗濯板がわりのコンクリートでゴシゴシと洗濯をしながら、井戸端会議ならぬ川端会議をしていた。 荒湯の洗濯場は温泉が流れて川の水と混ざって冬でも暖かいし、温泉の重層成分で白くなり、ふぁあ~と柔らかくなる。しかも電気代もいらないし、「電気洗濯機」を買うこともいらないのだ。 荒湯の洗濯場ではルールが存在した。 綺麗なものから川上で洗い、汚いものは川下で洗うということだ。(ある程度、年の順番に並ぶルールも存在した?いわいる荒湯洗濯デビュー)つまりハンカチ・ワイシャツなどの白物は上で、赤ちゃんの布オシメは川下で洗っていたのだ。 平成になると洗濯場で洗う人はなくなり、観光のイメージとして撮影されるだけとなった。洗濯機の普及とともに、人と人との触れ合いと湯村の文化ががまた一つなくなった。 ▲
by yuasanoya
| 2010-06-20 00:15
2010年 06月 13日
![]() 『神鋼・川重 地熱や廃熱で発電 中小工場や温泉向け』の記事が目に入った。 時代はエコで、朝野家も温泉で冷暖房を行っているし、電球も蛍光灯ボール級からLED電球に替える見積り検討中だ。 ![]() 神鋼は100kW級で川重は230KW級の装置を開発し、温泉施設などが自家発電する。 神戸製鋼は摂氏80~90度程度の温水で発電(低位熱発電)できる装置を2,500万円~3,000万円、電力減少分で3~5年で回収できるという。川重は230kW級で6,000万円~7,000万円程度。 ![]() ![]() 98度の温度で豊富にある湯村温泉では打って付けのエコエネルギー発電、しかも温度の下がった温泉はそのまま風呂に投入できる。 その小型プラントを湯村温泉に持ってくることが出来れば、ジオエネルギーの活用として山陰海岸ジオパークの見学にも使える。 しかも化石燃料の非利用でCO2も一切発生しない、新エネルギー発電の実験プラントとして最先端の地域になれるでしょう。 ▲
by yuasanoya
| 2010-06-13 01:42
| 温泉力
2010年 06月 09日
![]() まさに、 温泉はクリーンでエコな「ジオエネルギー」です。 先日、山陰海岸ジオパークの学術顧問で鳥取大学の西田教授と坂本さんが、朝野家までお越しいただきご教授頂きました。先生は工学部土木工学科海洋建設工学の教授です。 ![]() 深層断層が高温の温泉水の湧き出し路になり、「98℃の熱湯が毎分2,300リットル」湧き出ているそうです。 そこで坂本さんが、「荒湯」など温泉全体の1日の総エネルギー量は、電気エネルギーに換算すると、約377.4Mwh(メガワットアワー) となるそうです。 つまり15,700キロワットを供給する発電所に相当するジオエネルギーが荒湯を通じて、地下から供給されています。しかも、石油を使用せず、CO2を排出しないクリーンなエコエネルギーなのです。 ![]() 「ジオエネルギーの活用」は ○温泉観光として活用(旅館入浴、荒湯周辺散策) ○荒湯での煮炊き行為(ガスを使用せず、CO2排出しない) ○公衆浴場「薬師湯」・温水プールとして活用(石油を使わず、CO2排出しない) ○旅館での冷暖房・空調設備エネルギーとして活用 ○湯区内約500戸に温泉配湯(家庭での台所の温水、洗濯、浴室に活用) ![]() 上記の計算は全て0℃比熱の計算ですから、自然水の持つ温度エネルギーを減算すると、前者が約338Mwhであり、後者が約4.7Mwh程度になると思います。 そして、これが環境に及ぼす影響を考えてみると、消費電力1Kwhに対するCO2発生量が0.39Kgということですから、338Mwhでは約132トン、そして4.7Mwhでは1.8トンのCO2/日発生量を抑制し、クリーンな環境に貢献しているということになります。 ![]() 古来より人々は、温泉という自然のもたらすエネルギーを、始め頃は『入浴』ということだけに特化させていたのかもしれませんが、次第にその用途を広げ、活用してきました。 今は、観光への利用も勿論のこと、温泉をクリーンなエコエネルギーとしても位置づけて、さらに発展的に利用の拡大を図ることが肝要です。。! ![]() 「今後のジオエネルギーの活用」 ○食糧増産・地産地消(旅館)へのアプローチ(珍種の植物の栽培) ○健康増進・温泉医療(リハビリと癒しの湯)へのアプローチ ○熱水利用発電(熱電素子活用・小型発電機の開発) ○『ジオエネルギー学習館(見学・学習)』の建設(観光にも利用) などにも利用して、湯村温泉は1,200年前から、クリーンでエコエネルギーを利用していることをジオパークを通じて、世界に情報発信することが大切だと思います。 温泉力-湯村温泉は15,700キロワットのクリーン発電所に相当します。 ▲
by yuasanoya
| 2010-06-09 13:06
| 温泉力
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